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私たちの取り組む課題

日本では、妊娠出産を希望する女性がどれくらい『赤ちゃんとのお別れ』を経験するか、知っていますか?

流産は3人に1人が経験し、死産は年間2万人と言われています。新生児・乳児期でお別れを迎えるケースもあり、決して少なくない確率で赤ちゃんとのお別れは訪れ、今この瞬間も当事者になる女性が存在しています。

『妊娠出産子育て』の情報や支援が国をあげて盛んになっている一方、『赤ちゃんとのお別れ』を経験した女性に対する適切な支援は、なかなか進んでいません。
当事者や周囲が適切な情報を得られる手段は皆無、行政や医療機関からの支援や情報提供でさえ少なく、必要な心身のケアや対処・対応等の情報を得ることがとても困難なのです。

また、日本では文化的に赤ちゃんの死をタブー視する風潮があり、当事者への支援の必要性や理解が広まらず、周囲の心ない言動により二次被害を受けることもあります。

政府主導で妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援や不妊治療の保険適用といった少子化対策が進む一方で、伴走型相談支援では、”流産又は死産した者及び対象児童が死亡した者については、面談の実施は不要とする” との記載もあります。
さらには早期流産の場合、法的休暇もありません。

深い悲しみや苦しみを背負っているにも関わらず、赤ちゃんを亡くした母親の心と身体のケアが疎かにされています。

一般社団法人SORATOTOMONIでは、赤ちゃんを亡くした女性やご家族、周囲の方への情報提供・発信を行っています。

12月に本公開をむかえたWebメディア「SORATOMO」にはじまり、今後は当事者女性を支援するためのイベントやコンテンツを充実させ、ゆくゆくは社会への認知を広げるために、国への提言や自治体との共創できるようなアクションを行っていく予定です。

赤ちゃんを亡くした「その時」だけでなく、その後も続く「これから、ずっと」の人生に寄り添い続けられるよう、今後も様々なコンテンツを通して、支援を行っていきます。

なぜこの課題に取り組むか

『赤ちゃんとのお別れ』を経験した当事者女性が運営する団体、それが私たち『SORATOTOMONI』ですーー。

赤ちゃんとのお別れする状況は、千差万別です。
ある日突然お別れした方、自身も生死を彷徨った方、悩みに悩んだ末にお別れをむかえた方・・・様々なストーリーが存在します。

しかしながら、当事者のみなさんが口を揃えて言うことがあります。

「その瞬間に必要な情報が少ない」
「友人や会社の同僚等、周囲の言動に深く傷ついたことがある」

少し想像してみてください。

エコーの写真を幸せな気持ちで眺めていたにもかかわらず、妊婦検診で心拍が止まっている、と宣言されたときの辛さ。

大きな産声と共に喜びと感動に包まれる当たり前のような出産ではなく、産声のない我が子と対面したときの悲しみと絶望。

温かい我が子が、自分の腕の中でどんどん冷たくなっていく切なさ。

当事者がどれほどの悲しみの中にいるか、想像に易いでしょう。

こんなにも悲しい我が子との別れがある中にもかかわらず、やらなければならないことは多くあります。
死産届や死亡届を出したり、火葬や葬礼の準備をしたり。
妊娠中や産後、生きている赤ちゃんの子育てに関する情報は当たり前に溢れていますが、亡くなった赤ちゃんの法的手続きや葬礼の準備については、情報も少なく、誰も教えてくれません。自分たちで情報を収集して対応しなければならないのです。

当事者女性に訪れる苦しみは、それだけではありません。

出産後もかわいそうと憐れみの目を向けられたり、命をかけて産んだ我が子の存在がなかったことにされたり。
「まだ若いからまだ大丈夫」「元気出して」と言った、安易な励ましの言葉をかけられたり。
産休明けに復帰した職場で腫れ物のように扱われたり、気がおけない友人でさえも、こどもの何気ない話題に傷ついたり。
外出先で妊婦や家族連れを目にすることも辛く、テレビCMでさえ見れなくなってしまう方もいるのです。

みなさんが何気なく過ごしている日常であっても、赤ちゃんを亡くした女性にとっては辛く悲しい日常が溢れているのです。

そんな状況を少しでも減らしたい
ただでさえ辛く悲しい想い出を、より辛いものにしてほしくない

そのような想いを胸に、当事者女性が課題解決のために取り組んでいます。

寄付金の使い道

いただいたご寄付は、主に以下3点に活用させていただきます。

  1. Webメディア「SORATOMO」の運営管理費やサイト改善
  2. 各種イベントの会場費や運営費、販促グッズの作成費用
  3. ボランティアで活動してくださっている当事者女性への謝礼やスタッフの運営費

Webメディア「SORATOMO」の運営管理費やサイト改善

赤ちゃんを亡くした女性のためのWebメディア「SORATOMO」(以下「SORATOMO」と記載)』の認知拡大を目的として、SEO対策を講じたサイト設計改善を行います。
まだまだ認知が少なく、今後も増え続ける当事者女性が容易にアクセスできる状態とはいえません。いただいたご寄付を活用し、「SORATOMO」のSEO対策を講じたり、SNSやその他媒体を活用して認知拡大を目指します。

各種イベントの会場費や運営費、販促グッズの作成費用

今後、当事者女性に対して「メンタルヘルス」「キャリア支援」「ワークショップ」のような、各種イベントの実施を予定しています。それらイベントの会場費や備品購入の費用、イベント時に使用するグッズの作成費用に当てさせていただきます。

ボランティアで活動している当事者女性スタッフの運営費

現在、SORATOTOMONIの活動に共感し、ボランティアで活動をご支援くださっているメンバーと報酬なしで運営を支えているスタッフ、全員赤ちゃんを亡くした当事者女性です。この活動を通して、社会復帰までの支援を行ったり当事者女性の居場所の提供にもなるよう、スタッフの運営費に当てさせていただきます。