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赤ちゃんとのお別れの種類

日本では、妊娠出産を希望する女性がどれくらい『赤ちゃんとのお別れ』を経験するか、知っていますか?流産は3人に1人が経験し、死産は年間2万人と言われています。新生児・乳児期でお別れを迎えるケースもあり、決して少なくない確率で赤ちゃんとのお別れは訪れ、今この瞬間も当事者になる女性が存在しています。

『赤ちゃんとのお別れ』

「赤ちゃんとのお別れ」とは、妊娠中、もしくは出産後に赤ちゃんが亡くなることを指します。妊娠週数や生後日数によって、いくつかに分類されます。

※学問上では胎内にいる赤ちゃんを妊娠7週までは「胎芽」妊娠8週以降「胎児」と表現をしますが、当サイト内では原則「赤ちゃん」と表記を統一させていただきます

産前

流産:妊娠22週未満に妊娠が終わること

  • 早期流産:妊娠12週未満の流産
  • 後期流産:妊娠12週0日〜21週6日の流産
  • 人工流産:「中絶」「人工妊娠中絶」と同義。なんらかの理由によって、妊娠22週未満に人工的な処置で妊娠を中断すること

死産:妊娠22週以降、おなかの中で胎児の心拍が停止し亡くなった状態で出産すること

産後

新生児死:生後28日までのお別れのこと

乳児死:生後1歳になるまでのお別れのこと

※当サイトでは、流産・死産・新生児死・乳児死だけでなく、生後1歳を超えた赤ちゃんとのお別れも対象となります。

赤ちゃんとのお別れのことを、専門用語では「周産期喪失」や「ペリネイタルロス」と表現します。

お別れの後の赤ちゃんはお空で過ごしているという当事者間の考えから「お空の子」と表現することもあります。またネットで発生した「天使ママ」という言葉も存在し、「お空にいる赤ちゃん」=「天使」のママという意味を込めた「#天使ママ」のハッシュタグが、当事者同士をつなげています。

日本の古い風習では「水子」と呼ばれタブー視される風潮がありましたが、近年、水子供養として赤ちゃんを弔うことに力をいれているお寺も少なくありません。

このサイトでは、当事者の経験を踏まえた「お別れに関する情報」を掲載していきます。

「ご自身がどうしたいか」を大切に、赤ちゃんとのお別れの時間を過ごされることを願っています。