目次
我が子の小さなお骨は、生きていた証。
これからもずっと、大切にしていきたい。
突然訪れる我が子とのお別れ。
我が子を失ってしまった悲しみによって、何も手がつけられず戸惑うことでしょう。なかには、「何もしてあげられなかったことを後悔している」というお声もよく聞きます。
我が子とのお別れをした後、手元に残るのは小さな赤ちゃんのお骨です。我が子がしっかり生きていた証でもあるお骨。大切にケアをして、可愛い骨壺を用意してあげたい。そのように感じている方へ向けて、赤ちゃんの骨壺に関する情報をまとめました。ぜひご覧ください。
ご協力いただいたアンケート
「骨壺についてのアンケート」
回答募集期間:2024年4月4日~30日
回答数 :96件アンケートにご回答いただいた皆さま、ご協力ありがとうございました。
火葬について
火葬の順番は、朝一番だった?
赤ちゃんのお骨は小さく細かいため、赤ちゃんの大きさによっては、残念ながらお骨を残せない場合もあります。また、火葬場も朝一番でないと熱が強く、お骨が残らなくなってしまう可能性があります。朝一番の予約ができるか、お骨を残せる可能性があるかどうかは、事前に火葬場にご相談ください。
もし収骨できないと言われたとしても、せめて遺灰だけでも持ち帰れるか確認してみましょう。
骨壺について
骨壺はどうやって用意するの?
火葬場や葬儀屋に用意してもらった方が半分以上でした。「火葬場の骨壺より、インターネットで販売されている骨壺のデザインの方が好みだった」という意見もあり、次いでインターネットで購入した方が多くいました。
その他の回答の中には、ジャムの瓶・おしぼりケース・ガラス製の小物入れ・プラスチックの保存容器など、ご自分で用意された方もいました。突然のお別れで骨壺を用意するという発想がなかった方や、手作りで骨壺を可愛くしてあげたいと思った方、あとでお気に入りの骨壺を見つけてから移したいと考えた方など、理由は様々でした。
赤ちゃんの体重(g)と骨壺の大きさ(寸)
※1寸:約3cm
※骨壺の大きさはcmではなく、すべて寸に置き換えて集計しています
※体重が5kg以上については、集計対象外としています(n=1)
赤ちゃんの体重と選んだ骨壺の大きさについて集計しました。
アンケート結果から、赤ちゃんの骨壺として用意されることが多いのは、2寸〜3寸ほどの大きさとされているようです。同じ月齢であっても、火葬時の温度や赤ちゃんの体格によっても個人差があるので、余裕を持って大きめのサイズを選んでいる方が多くいました。
いのりオーケストラ様のブログでは、「一般的な赤ちゃんの骨壺のサイズ」の目安を紹介しています。メーカーにより骨壺の内径や幅なども変わってくるため一概には言えませんが、あくまでも参考までにご覧ください。
▶0歳未満の赤ちゃんの骨壺の選び方/赤ちゃん用の小さな骨壺7選|いのりオーケストラ
いのりオーケストラ様では、多種多様なデザインのミニ骨壺を販売しています。可愛い我が子のイメージに合う骨壺が見つかるかもしれません。
<一般的な赤ちゃんの骨壺のサイズ>
2寸 | 3寸 | |
高さ | 約65mm | 約110mm |
直径 | 約60mm | 約90mm |
容量 | 約75cc | 約300cc |
(引用元:0歳未満の赤ちゃんの骨壺の選び方/赤ちゃん用の小さな骨壺7選|いのりオーケストラ)
骨壺のサイズはどうだった?
骨壺は、半数以上が「ちょうどよかった」と回答し、余裕を持って大きいものや成人用の骨壺を選んだ方が「大きすぎた」と回答していました。
骨壺のサイズが「小さすぎた」と回答した方は、無理矢理詰め込んだり、やむを得ず火葬場のものを購入したりされていました。
お骨を他の骨壺に移し替えたことはある?
移し替えた理由
- しっかりした骨壺を後で購入したため
- 火葬場で用意した骨壷は墓に納骨してしまったが、どうしても手元供養をしたかったため。もともと一部は手元供養のため取り分けてあったが、足りないように感じた…
- 気に入った骨壷を見つけるまでに時間がかかると思い、初めから仮のケースに入れておこうと思った
- カビが生えるというのを見たので、密閉性の高いものにしたい
- 災害等の時に抱えて逃げることを考え、なるべく小さいものにしたかった
- 少しだけ遺骨ペンダントに移した
骨壺を選ぶ時の決め手は?
骨壺を選ぶ時の決め手として、「デザイン」と回答された方が多くいました。我が子のイメージに合うものを選んでいるようです。次いで、「骨壺を選ぶための心の余裕が無かった」という回答もありました。月日が経って心が落ち着いてきてから、我が子のイメージにぴったりのものを探すのも、一つの手段かもしれません。
お骨のケアについて
骨壺を開けたことがある?
骨壺を開けたことがあると回答した方の多くは、「カビていないかの状態確認」や「遺骨ジュエリーに移す」などを理由に挙げていました。また、「会いたかったから」「生きていた証を確認するため」などの回答もみられました。
お骨をどうやってケアしている?
アンケートに回答してくださった皆さんが、実際にやっているお骨のケアの方法をご紹介します。参考までにご覧ください。
- 乾燥剤(シリカゲル、珪藻土など)を入れる
- 骨壺専用のテープ(インターネットで購入可能)で密封する
- 開けるときはよく手を洗い、手袋をする
- パッキン付きの骨壺を購入する
- 日当たりの良いところに置く
- お骨が割れないようにガーゼで保護している
我が子のために可愛い骨壺を
赤ちゃんとお別れをした後も、思い出はたくさん作れます。
手元供養のスペースや骨壺を選ぶときは、我が子のイメージに合わせた可愛いものを選んでみてください。季節に合わせて、骨壺カバーを手作りするのも良いですね。赤ちゃんがお洋服を纏ったように感じることができるかもしれません。
赤ちゃんのお骨を収骨できなかった方もいらっしゃるかもしれません。お骨が手元に残らなかったとしても、ママのおなかの中で生きていた事実は、一生変わることはないのです。赤ちゃんのお骨の代わりに小さな天使やお地蔵さんの置物を置いたり、ぬいぐるみを肌身離さず大切にされている方もいます。どんな形でも、我が子を大切に想う気持ちは変わらないのです。
これからも、赤ちゃんとの思い出をたくさん作っていってくださいね。
著者(取材・文=SORATOMOライター 小野寺ゆら)
協力
いのりオーケストラ
Webサイト:https://www.inori-orchestra.com/
Instagram:https://www.instagram.com/inori_orchestra/
この記事はSORATOMO編集部が独自に調査し編集したものです
記事の内容は2024年10月の情報で現在と異なる場合があります
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